ヨーロッパ旅行記

■オルセー美術館へ行くはずが..... (03月21日 1988)

やっとフェリスおじさんと見つけたバス付きのホテルへ今日は泊まる事に。

宿が決まればパリ見物!今日はオルセー美術館へ行こう!インバリッド界隈は人も少なく建物が本当に美しい。もう日本の電線むき出しの街並のことは考えたくもない。

やっとオルセーに辿り着いてみるとなんと!長蛇の列、アメリカ人のツーリストでごったかえしている。こんなのに並んでいたら一日かかってしまう。今日もまた美術館をあきらめなければと思うと急にガックリきて、だんだん気分が悪くなって来る。お腹の調子がどうもおかしく体が弱っているのを感じる。一旦ホテルに帰ってゆっくりバスタブに身を沈めてから行動しよう。

迷いながらもやっとホテルに辿り着くとガ~ン!まだ部屋の準備が出来てないんだって。モ~ッ!足は痛いし何より吐き気がする。それでも近くのギャラリーラファイエットまで行ってリンゴを買ってかじりうろうろしてやっとチェックインの時間がきた。

あ~久しぶりのお風呂だ~。これで少しは疲れが取れるだろう。お風呂からあがるとバタンキューそのまま寝込んでしまった。

........おっと風邪をひくといけない。まだ完璧に疲れは取れないが、このホテルもマジソンホテルほどでは無いがやはり身分不相応なので、ホテル探すのを手伝ってもらうため、働いていた会社のパリ支店を尋ねた。が、みんな忙しそうで一応聞いてくれはしたものの結局助けてはくれなかった。日本人に久々に会えたのにみんな冷たい、見知らぬフェリスおじさんのほうがよっぽど親切だと怒りがこみ上げ、やはり自分でなんとかしようとオフィスを後にした。

レンヌ通りを通ってホテルに帰ると知らぬ間に眠りこけていた。気がつくともう9時!いけない、フェリスおじさんと8時にカフェ ロトンド ル モンで待ち合わせをしていた!

寝ぼけ眼でカフェへ行ってみると当然それらしき人は誰もいない。あきらめて帰りかけると入り口のドアでフェリスおじさんにバタッリ出くわす。サムというこれまたアンクルを連れてきた。その人は以前三井の仕事をしていたらしく日本のことも結構知っている。3人でチャイニーズを食べにいこうとなる。ライスを頼むとパサパサでひどい味だった。やっとご飯が食べられると思ったのに~。

サムおじさんは落ち着きがあって物静かな感じ、歴史がお好きなようでヒロヒトエンペラーは何故多くの中国人を殺したの?なんて聞いて来る。

ホテルに帰って、日本でおしえてもらったパリ在住の人に電話してみた。見知らぬ人なのにとても親切にロングステイできそうなホテルを紹介してくれるという。彼女にいろいろと励まされて私は初めてここへ来て人の情けというものを感じた。今まで張りつめていた糸がプッツンと切れて次から次へと涙が溢れてきた。辛いのは体の調子が良くない事、このお腹さえ治ってくれたらなぁ。もう一度バスタブに浸かってゆっくり寝よう。

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